通し番号 |
用語 |
読み |
英語 |
説明文 |
991 |
ラインイメージセンサ |
らいんいめーじせんさ |
line image sensor |
通常,数千から1万画素を直線状または千鳥状に配列したイメージセンサ.カラーセンサでは一般に3ラインセンサが用いられる.(参照:リニアイメージセンサ)
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992 |
ライン画像 |
らいんがぞう |
line images |
文字や図形など線で構成されている画像.一般の写真のような連続階調をもつ画像の場合と異なり,再現には鮮鋭さが重視される.(参照: 線画像) |
993 |
ラインヘッド |
らいんへっど |
line scan head |
固定されたヘッドの下を記録媒体を送ることによって記録を行う方式のヘッド.高速なプリントが可能であるが,記録巾をカバーする長尺ヘッドが必要であり,ヘッドのコストは一般的に高い. |
994 |
ラジアント定着 |
らじあんとていちゃく |
radiant fusing |
輻射熱を主体とした定着方法.熱源には2500°K程度のフィラメント温度をもつ石英ランプが多く用いられる.輻射率の高いトナーにエネルギーが集中し,効率は比較的高いが,用紙が停止した際の発火の防止策が必要.赤外線ランプ定着方式ともいう.
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995 |
ラジェッドネス |
らじぇっどねす |
raggedness |
画像のエッジのシャープネスを劣化させる要因のことである.トナー画像のエッジ部がギザギザ(凹凸の)形状をしている程度をいう. |
996 |
ラスタ走査 |
らすたそうさ |
raster scanning |
平行な水平方向の走査でできている走査線の群で構成された画面をラスタといい,テレビジョンの1フレームの絵がこれに相当する.
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997 |
LUT(ラット)変換 |
らっとへんかん |
Look Up Table conversion |
データ変換テーブルを利用したデータ変換方法のこと.たとえば,メモリのアドレスバスに入力値を,メモリのデータバスに変換後の出力値に対応させるように,変換用のデータをメモリに格納しておく.アドレスにデータ入力すれば,所望のデータ変換結果がデータバスに |
998 |
ラプラシアンフィルタ |
らぶらしあんふぃるたー |
Laplacian filter |
着目画素の近傍3×3あるいはそれ以上の領域における空間2次微分値を係数倍して着目画素から引くことにより,画像をシャープにするフィルタ.原理的にはアンシャープマスクと同じ.出力される. |
999 |
ランダムドットスクリーン |
らんだむどっとすくりーん |
random dot screen |
(参照: 網点階調再現,FMスクリーニング) |
1000 |
ランドルト環指標 |
らんどるとかんしひょう |
Landolt ring |
視力測定で,指標として用いる切れ目の入った黒いC型の環.黒い環の幅と切れ目の幅は,何れも外径の1/5と規定されている.切れ目の幅を分単位の視覚で換算し,その逆数を視力とする. |
1001 |
ランレングス符号化 |
らんれんぐすふごうか |
run length coding |
ファクシミリ画像などの同じ値(ファクシミリでは黒または白)の画素が連続して出現しやすい画像を符号化する方法で,画素の値とその連続する長さを用いて符号化する.G3ファクシミリのMH符号化の場合は,白か黒の画素値が交代に出てくるので,長さ情報だけを符号化している. |
1002 |
リーダプリンタ |
りーだぷりんた |
reader printer |
マイクロフィシュやマイクロフィルムに縮小記録された情報を拡大して読むための装置で,ハードコピーが得られる機能を有している.
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1003 |
離型剤 |
りけいざい |
release agent |
定着ローラへのトナーのオフセット防止のために定着ローラ表面に塗布する液体.通常シリコーンオイルが用いられ,定着ローラ表面とトナーとの間に低凝集力層を形成する.定着ローラ表面と化学反応させて強固な液膜を形成する場合もある. |
1004 |
リス現像 |
りすげんぞう |
lithographic development |
(参照: 製版用フィルム,硬調現像液) |
1005 |
RIP(リップ) |
りっぷ |
raster image processor |
電子的システムで処理・編集されたデジタル信号をラスタ方式の出力装置で出力するために走査線方式の画像データ(ラスタイメージ)に変換するプロセサのこと.コンピュータ本体のコマンド,ページ記述言語を解釈してラスタイメージに変換する. |
1006 |
リニアイメージセンサ |
りにあいめーじせんさ |
linear image sensor |
感光素子を直線状に配列した固体撮像素子のこと.原稿を,その一端から走査線により一次元的に読みとり,時系列信号に変換するために使用する.これに対し原稿を,二次元的に配置した感光素子により読みとる固体撮像素子をエリアイメージセンサという. |
1007 |
硫化カドミウム |
りゅうかかどみうむ |
cadmium sulfide |
CdS感光体材料に使用される光導電性を有する黄色結晶.N型で負帯電で用いられ,分光感度は視感度に近い.暗抵抗が低いため( 10^12Ω・cm以下)絶縁性樹脂に分散して電子写真用に使用される. |
1008 |
粒子配向 |
りゅうしはいこう |
particle orientation |
熱可塑性フィルム内にランダムに分散した薄片状不透明物質 (例えばグラファイト片)に静電像を与え,加熱により軟化させると粒子は電界と同方向に配列する現象.粒子の配列状態により光透過性が異なることを利用し画像を形成する. |
1009 |
粒状性 |
りゅうじょうせい |
graininess,granularity |
画像のざらつきをあらわす.画像形成物質(例えばトナー)が粒子性であれば目立つ.濃度のゆらぎを空間周波数の関数で表わすウィナースペクトルがその定量化の一例である. |
1010 |
粒度分布 |
りゅうどぶんぷ |
particle size distribution |
粉体等における粒子径の分布のこと.不定形粒子における粒子径には三軸径平均,球体相当径など多数の表現法がありいずれかが用いられる.個数分布,体積分布などに基づく分布曲線で表わされる. |
1011 |
両極性帯電紙 |
りょうきょくせいたいでんし |
bicharge paper |
正帯電,負帯電のそれぞれで電子写真特性を有する電子写真感光紙,トナーの極性を変えることなくポジ,ネガのマイクロフィルムからポジのハードコピーが得られる.ZnO塗工紙が実用化されている.
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1012 |
量子化誤差 |
りょうしかごさ |
quantized error, quantization error |
スキャナ等で読み取ったアナログ画像を量子化してディジタル画像にする際に発生する原画像と量子化された画像の差. |
1013 |
量子効率 |
りょうしこりつ |
quantum efficiency |
感光体中に入射する光子数と発生するキャリア数との比.理想的に光子1個に対しキャリア1個又は1対が発生する時,量子効率は1となる.電子写真的には光減衰曲線の初期の傾きから求める方法がある.量子収率 ともいう. |
1014 |
両性顕減色剤 |
りょうせいけんげんしょくざい |
amphoteric developing/reducing reagent |
(参照:顕減色剤) |
1015 |
リライタブルカード |
りらいたぶるかーど |
rewritable card |
リライタブルマーキング媒体を用い,その表面に記録部を設けたカード.繰り返して印字/消去が可能で,主にプリペイドカードやポイントカードとして利用されている. |
1016 |
リライタブル感熱記録 |
りらいたぶるかんねつきろく |
rewritable thermal printing |
(参照:サーマルリライタブルマーキング) |
1017 |
リライタブル記録 |
りらいたぶるきろく |
rewritable printing |
(参照:リライタブルマーキング) |
1018 |
リライタブル特性 |
りらいたぶるとくせい |
rewritable characteristic |
リライタブルマーキングにおける繰り返し耐久性および繰り返し履歴,書き換えインターバル履歴,外部エネルギ履歴などの履歴後の印字/消去特性のこと. |
1019 |
リライタブルマーキング |
りらいたぶるまーきんぐ |
rewritable marking |
熱,光,磁気,電界,圧力等のエネルギーを与えて可視画像を形成し,その可視画像はエネルギーを与えることなしに保持し,再びエネルギーを与えると可視画像が消去され,その繰返しが可能なマーキング技術をいう.この方式には,サーマルリライタブル,磁気リライタブル及びホトクロミズム,エレクトロミズム等を利用したものがある. |
1020 |
臨界融合頻度 |
りんかいゆうごうひんど |
critical fusion frequency |
臨界融合周波数ともいう.点滅する光の頻度を次第に高めていくと,約30から40Hzであたかも連続光のように見える.このようにちらつきを感じずに連続光に見え始める頻度をいう. |
1021 |
ルーフミラーレンズアレイ |
るーふみらーれんずあれい |
roof mirror lens array |
レンズを多数並列に配列し,各光路中に屋根型のミラーを配することで正立等倍像を実現し,各レンズの像を重ね合せて全体で1個の連続像を形成する光学系.(参照:レンズアレイ) |
1022 |
励起子 |
れいきし |
exciton |
半導体や絶縁体を光励起したときに生ずる電子と正孔が対となった中性の粒子.この粒子は移動しても電流にはならないが,エネルギや熱は伝えることができる.格子や不純物と衝突して電子や正孔が分解して電荷を持った粒子となることができる. |
1023 |
冷時剥離 |
れいじはくり |
peel-off after cooling |
溶融型熱転写記録で,加熱により軟化あるいは溶融したインク層が冷却固化した後にインクリボンを被記録媒体から引きはがすこと.対する用語は熱時剥離. |
1024 |
レイリーの解像限界 |
れいりーのかいぞうげんかい |
Rayleigh criterion for resolution |
2つの点像が識別できる最小の間隔.2つの点像を近づけたとき一方の回折像の最初の極小と他方の主極大が一致するときまでを2点が分離すると定義した.定義したレイリー卿の名をとり,レーリーの解像限界という. |
1025 |
レイリーリミット |
れいりーりみっと |
Rayleigh limit(criterion) for aberrations |
レンズに残存する波面収差の最大値が1/4波長以下であれば,理想像に近いとみなす.定義したレイリー卿の名をとり,レーリーリミットといい,レンズの評価の基準としている. |
1026 |
レーザ走査光学系 |
れーざそうさこうがくけい |
laser scanning optical system |
コリメートされたレーザー光を回転多面鏡で回転走査し結像レンズによりライン走査する光学系をいう.レーザROS(raster optical scanner)ともいう.回転多面鏡が結像レンズの前か後か2方式ある. |
1027 |
レーザ熱転写 |
れーざねつてんしゃ |
laser thermal transfer |
レーザを熱源として,転写体のレーザ露光部における昇華,溶融などの相変化,物理的変化により,転写層の構成素材または,層全部を被転写体に移行させること.サーマルヘッドに比べ,レーザを用いることにより,高精細,高解像度の画像が得られる. |
1028 |
レーザプリンタ |
れーざぷりんた |
laser printer,laser beam printer |
光源にレーザを用いたプリンタ.一般には電子写真方式によるものを指す.画像信号により変調されたレーザ光を収束しスポットに結像させる光学系とスポットを感光体上にスキャンさせる回転多面鏡等の走査系を持つ.レーザピームプリンタ(LBP)ともいう. |
1029 |
レーザヘッド |
れーざへっど |
laser head |
サーマルプリントの加熱ヘッド部にレーザを使用する場合のプリントヘッド. |
1030 |
レジストレーション |
れじすとれーしょん |
registration |
画像(潜像)と用紙の先端位置合せをいう.カラー機の場合には三(四)色間の色位置合せを意味する.(参照:色ずれ)
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1031 |
レジン系インク |
れじんけいいんく |
resin type ink |
熱溶融性インクの一種で,インクに含まれる熱可塑性物質の主成分が樹脂であるもの.表面平滑性の低い記録紙への印字や,耐擦過性等の画像耐久性を目的とする用途に使用される.対立するものはワックス系インク. |
1032 |
レスポンス特性 |
れすぽんすとくせい |
response function |
(参照:MTF) |
1033 |
レンズアレイ |
れんずあれい |
lens array |
正立像を形成するレンズエレメントを多数並列的に配列し,像を重ね合せて全体で1個の連続像を形成する光学系.通常のレンズと比較して物像間距離を小さくできる特徴がある.複写機,ファクシミリ,プリンタ等で使用されている.レンズエレメントとして,棒状レンズを用いるものをロッドレンズアレイ,屈折率分布型レンズを用いるものを収束性光ファイバーレンズアレイあるいはSLA(商品名),屋根型のミラーとレンズを用いたものルーフミラーレンズアレイという. |
1034 |
ロイコ染料 |
ろいこせんりょう |
leuco dye |
酸化還元に伴って可逆的に色調が変化する有機色素.一般に還元型は無色で酸化型は濃色である.発色剤と略称されることが多い.染料タイプ感熱紙に用いられる.染料の共鳴構造部位を水添し無色化したものも同一名称で呼ばれる.この化合物も酸化されて濃色の染料となるが反応は不可逆である.区別するために後者は染料ロイコ体と呼ばれることが多い. |
1035 |
ロイコ染料型サーマルリライタブルマーキング |
ろいこせんりょうがたさーまるりらいたぶるまーきんぐ |
leuco dye type thermal rewritable marking |
(参照:化学変化型サーマルリライタブルマーキング) |
1036 |
ロータリ現像機 |
ろーたりげんぞうき |
rotary developing units |
カラー電子写真における現像機配置の一つ.複数の現像機を回転移動させ,必要な現像機だけを感光体に対向させる方式.感光体の小型化が可能.回転現像機ともいう. |
1037 |
ローラ帯電 |
ろーらたいでん |
roller charging |
帯電ローラを接触させて感光体を帯電する方法.交流電圧を印加する方法と直流電圧を印加する方法がある.感光体への電荷移動は主に微少間隔での放電による.コロナ帯電器よりオゾンの発生量が少ない,印加電圧が低い等の利点がある. |
1038 |
ローラ転写 |
ろーらてんしゃ |
roller transfer |
感光体上のトナーに記録紙を重ねて裏面から導電性のローラを接触させ,トナーと逆極性の電圧を加えて静電的にトナーを記録紙に転写する方法.オゾンの発生が極めて少なく,低電圧で高速転写が可能である.圧力が加わるため線画の中央部が転写しにくい欠点もある. |
1039 |
ロール給紙装置 |
ろーるきゅうし |
roll paper feeder |
ロール状の用紙を切断して給紙する装置.原稿に対する用紙の切断長さにより,ステップカット (段階的に選択),ランダムカット (任意),シンクロカット (原稿サイズと同一)の3種類がある.
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1040 |
ロール自動給紙方式装置 |
ろーるじどうきゅうしほうしき |
automatic roll paper feeder |
ロール状の用紙を自動的に切断して給紙する装置. |
1041 |
露光 |
ろこう |
exposure |
感光層に光像を照射すること.照度と照射時間の積を露光量という.本来は写真用語であるが,電子写真の場合には,層表面に静電像を形成する工程をさす.
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1042 |
ロジスティック関数 |
ろじすてぃっくかんすう(ぶんぷ) |
logistic function |
医薬品の量と死亡率の関係の様な,ある刺激によって,2値的に変化するシステムの刺激量とその結果の累積分布の関係を比較的良く表すとされている関数で,人間の感覚等を評価するのに利用されている例がある. |
1043 |
ロスレス符号化 |
ろすれすふごうか |
lossless coding |
画像の符号化において復号画像が原画像と完全に一致し,歪(ロス)が生じない符号化.可逆符号化ともいう.2値画像では必須で,MMR,JBIGなどはこの例.多値画像でもCG画像や医療用などで必要で,可逆型DPCM,可逆型変換方式などで実現される. |
1044 |
ロッシー符号化 |
ろっしーふごうか |
lossy coding |
画像の符号化において復号画像が原画像と必ずしも一致せず,歪(ロス)が生じる符号化.非可逆符号化ともいう.ロスは前処理,情報源変換方式,情報源変換における量子化などの段階で生じるが,ロスの制御により画質に応じ符号長を制御することができる. |
1045 |
ロッドレンズアレイ |
ろっどれんずあれい |
rod lens array |
棒状のレンズを多数並列的に配列し,各レンズによる正立等倍像を重ね合わせて全体で1個の連続像を形成する光学系.(参照:レンズアレイ) |
1046 |
ロドプシン |
ろどぷしん |
rhodopsin |
視細胞特に桿状体中に含まれる感光物質(視物質).波長500nmあたりに吸収ピ?クを持ち,光によって分解し,このことが視神経によって脳へ伝えられ,視覚を生じる. |