Web版(ヤ行)

通し番号 用語 読み 英語 説明文
975 融解熱 ゆうかいねつ heat of fusion 定温での融解にともない吸収される熱量.潜熱の一種で,その大きさは同じ条件での凝固にともない放出される凝固熱に等しい.
976 有機感光体 ゆうきかんこうたい organic photoreceptor 有機光電導体を用いた電子写真感光体.フタロシアニン系,ビスアゾ系顔料等を分散させた光キャリア発生層,ヒドラゾン系,アリールアミン系等の化合物を樹脂に相溶させたキャリア輸送層とを積層させた機能分離型感光体が多く用いられている.
977 有機記憶層 ゆうききおくそう organic memory coating (OMC) ある種の樹脂に光分解性の低分子化合物を含有させ,光照射を行うと導電性になり,それが長時間のコロナ帯電でも回復しない現象を示す.
978 有機光電導体 ゆうきひかりでんどうたい organic photoconductor(OPC) 光照射による電子遷移の結果,物質内部で移動可能な自由キャリア(電子あるいは正孔)が生成し,輸送されて光電流を生じる光導電現象を示す有機化合物の総称.アントラセン,フタロシアニンなどの化合物やポリビニルカルバゾールなどの高分子化合物がある.電子写真感光体ではアゾ顔料やフタロシアニン顔料などの有機光電導体が電荷発生材料として用いられている.
979 有効走査時間 ゆうこうそうさじかん effective scanning rate ポリゴンミラーの回転によるレーザ走査光学系で,ポリゴンミラーの回転数により決まる走査時間と実際に画像領域の走査時間の比率をいう.走査効率ともいう.
980 UCR ゆーしーあーる under color removal(UCR) (参照:下色除去)
981 誘電性液体 ゆうでんせいえきたい dielectric liquid 液体現像剤に用いるトナーの分散媒体で,トナーを所定の極性に帯電させる高電気抵抗,低誘電率,低粘度液体.キャリヤでもある.一般に脂肪族炭化水素を用いる.
982 油性インク ゆせいいんく solvent ink 非水系の溶剤(アルコール等)からのみ組成されたインク.臭気を帯びる為,一般に工業用途に用いられる事が多い.
983 溶剤定着 ようざいていちゃく solvent fixing 用紙上のトナーに,気体状溶剤を吸収させ,膨張,溶解してトナー相互および用紙面をぬらし固着させる方法.トナーの粘度が下がりすぎると横方向へ急激に広がり画像が太るために解像力が低下する.
984 溶融型熱転写法 ようゆうがたねつてんしゃほう thermofusible transfer 常温では固体のインクを,熱を加えて溶融または軟化させて被記録紙に転写する記録方法.
985 溶融定着 ようゆうていちゃく fusing 用紙上のトナーを加熱することにより溶融し,トナー相互,トナー用紙間との接着により溶融固着させること.単に定着ともいう.
986 溶融粘度 ようゆうねんど melt viscosity 溶融熱転写インク等の物質の溶融状態における粘度.
987 横目 よこめ short grain (参照:縦目)
988 横モード よこもーど transverse mode, lateral mode レーザ共振器もしくは光導波路の光軸に垂直な方向の電磁界のモード.最低次のモード(TEM00モード)は特に基本モード(funndamental mode)と呼ばれ,その光の場の分布はガウス分布の形で与えられる.
989 読み取り光学系 よみとりこうがくけい image scanning optical system,image reading optical system CCDなどのイメージセンサーに原稿を読み込むための光学系で,等倍(密着)型と縮小型とある.等倍型はSLAなどの結像素子を用い,縮小型はレンズを用いる.照明系はハロゲンランプや蛍光灯が用いられている.イメージセンサは1次元状なので,原稿または光学系のスキャンを必要とする.
990 ヨレ [インクジェット] よれ misdirection インク滴が記録紙上の所定の位置からずれて着弾する事.ヘッドのフェイス面濡れにより発生する事が多く,結果として,印字部の白スジ・黒スジとして画質を損なう.

更新日 00/04/23
名前 Masaaki Yokoyama