通し番号 |
用語 |
読み |
英語 |
説明文 |
1 |
ISDN |
あいえすでいえぬ |
ISDN |
統合サービスデジタル網(Integrated Services Digital Network)を表わす略号で,電話とデータ通信等のデジタル通信を統合して一つの回線で対応可能としたシステム.64kビット/秒の情報チャネルを基本として構成され,インターネット接続用等として,情報チャネル2本からなる基本サービスが普及しはじめている. |
2 |
IC型センサ |
あいしーがたせんさ |
IC sensor |
感光素子の密度を上げて小型化した固体撮像素子のことをいう.縮小光学系を利用して,原稿の縮小撮影をしながら画像・文字の濃淡を読みとる.通常はCCDを利用したラインセンサで原稿を走査する.MOS構造を持つ感光素子を利用したセンサもある. |
3 |
ICCプロファイル |
あいしいしいぷろふぁいる |
ICC Profile |
民間の標準化団体ICC(International Color Consortium)が提唱するCMS(Color Management System)の為のフォーマット.スキャナ,プリンタ,ディスプレイの色再現特性を記述するフォーマットで,この情報をシステム間で交換することにより,出力機器の色再現をコントロールするしくみを提供する. |
4 |
アウトラインフォント |
あうとらいんふぉんと |
outline font |
文字をデジタル化する方式の1種で,文字を直線,曲線などの組み合わせによる輪郭線で表したもの(直線,曲線の各始点と終点の座標で表現).ビットマップによるデータより少ないデータで画像処理(拡大,縮小,加工)が行える. |
5 |
アゾ顔料 |
あぞがんりょう |
azo pigment |
一般的な構造はアゾ基(?N=N?)をもち,その片側に芳香核,他方には芳香核あるいは不飽和共役置換基を有する合成色素.アゾ基の数によりモノアゾ,ジスアゾなどに分類する.可視域全部に吸収を示し,有機感光体の電荷発生材料として利用される. |
6 |
厚膜ヘッド |
あつまくへっど |
thick film thermal head |
厚膜プロセスで形成されたサーマルヘッド.発熱体,電極を印刷と焼成により形成したサーマルヘッド.薄膜ヘッドに較べ高耐久性だが発熱体の形成精度で劣る. |
7 |
圧力定着 |
あつりょくていちゃく |
pressure fixing |
用紙上のトナー画像を,圧力をかけたローラ間を通過させることにより,用紙に固着する方式.圧力は20?40Kg/cm.トナーは圧力が加わると粘度低下を起こす材料で構成される. |
8 |
圧力転写 |
あつりょくてんしゃ |
pressure transfer |
感光体等の記録ドラム上に現像されたトナーに記録紙を重ね,加圧ローラで加圧してトナーを記録紙の繊維におしつぶすし,すり込むことで転写する方法.この時の圧力を利用して定着を兼ねることができる.しかし,トナーの定着性が弱く再加熱が必要な場合もある. |
9 |
アナログ光学系 |
あなろぐこうがくけい |
analogue optical system |
原稿像をミラー・レンズ等の光学素子により直接感光体上に投影する光学系をいう.light lensともいう. |
10 |
アナログ複写機 |
あなろぐふくしゃき |
analogue copying machine |
原稿画像をレンズ系を通して,感光体上に走査結像させて潜像を形成し,次いで電子写真プロセス等の画像形成手段により可視化し複写画像を得る装置. |
11 |
アピアランスマッチング |
あぴあらんすまっちんぐ |
appearance matching |
電子デ?タをプリンタで出力する場合,同じ電子デ?タであっても,線の太り細りや周波数特性は採用された技術や方式によって異なることが多く,プリンタ間の見た目の違いを補正する技術をいう. |
12 |
アブレーション |
あぶれーしょん |
ablation |
高照度レーザなどの照射により,瞬時に材料の温度を上昇させ,熱分解,ガス化を引き起こし,照射部を除去する現象を指す.画像形成層の除去あるいは転写により,それぞれネガ像・ポジ像が得られる. |
13 |
網かけスキャナ |
あみかけすきゃな |
direct scanner |
(参照: ダイレクトスキャナ) |
14 |
網点階調再現 |
あみてんかいちょうさいげん |
halftone reproduction |
画像の濃淡を,点の大きさを変えて表現する方法の一つ.印刷では主として規則的に配列された点群(網点:形状は,四角,丸,楕円など)で実現する.このほかにランダムな構造の砂目網点,FMスクリーンや線の太さを変えて濃淡を表現する万線というのがある. |
15 |
網点除去 |
あみてんじょきょ |
mesh elimination (ME) |
入力画像が網点構造を持つ場合,出力機器の網点成分と干渉しモアレが発生する.これを回避するため原画像の網点成分を除去すること. |
16 |
アモルファスシリコン |
あもるふぁすしりこん |
amorphous silicon |
(参照: 非晶質シリコン) |
17 |
アモルファスセレン |
あもるふぁすせれん |
amorphous selenium |
(参照: 非晶質セレン) |
18 |
RET |
あるいーてぃ |
resolution enhancement technology(RET) |
(参照:疑似高解像度) |
19 |
RCペーパー |
あるしーぺーぱ |
resin coated paper |
酸化チタン微粉末などの顔料を含む薄いポリエチレン膜で原紙の両面を被覆した耐水性紙支持体.この支持体を用いた写真印画紙では,支持体が処理剤や水を吸収しないので,水洗乾燥が短時間で済むため迅速処理が可能.RCペーパーはコダック社の商品名. |
20 |
暗減衰 |
あんげんすい |
dark decay |
帯電された感光体の表面電位が,暗所においても注入キャリア,熱励起キャリア等により減衰していくこと. |
21 |
アンシャープマスク |
あんしゃーぷますく |
unsharp mask |
印刷製版用のスキャナ等で使用されるエッジ強調処理.画像読み取り用の開口と同軸のそれより広い開口の2つを用意し,広い開口で読み取った値を極性を反転して係数を掛け,読み取り開口の値に足し合わせることにより画素値変化の大きな部分を強調する方法. |
22 |
暗順応 |
あんじゅんのう |
dark adaptation |
(参照:明順応) |
23 |
暗電流 |
あんでんりゅう |
dark current |
光導電体等を暗中に保持した時,熱的に発生したキャリアにより電圧印加下で流れる電流.電子写真感光体では,表面電位の暗減衰などに寄与する. |
24 |
暗放電 |
あんほうでん |
dark discharge |
帯電されている感光体が暗中で放電する現象を言う.これとは別に,光を発しない放電現象をさして言うことがある. |
25 |
ELアレイ |
いーえるあれい |
electroluminescence array |
EL(エレクトロルミネッセンス)素子をアレイ状光源として用いた高解像度記録用光書き込みデバイス.EL素子は,電極・絶縁層(Y2O3)・発光層(ZnS:Mn)・絶縁層(Y2O3)・電極で構成され,交流電圧印加により中心波長590nmの黄橙色に発光し,高輝度で指向性がよい. |
26 |
イーサネット |
いーさねっと |
Ethernet |
現在,最も利用されているLAN(Local Area Network)の方式名.同軸ケーブル等の媒体を各端末で共有し,発信する端末は,媒体の空き状況を検出して放送的にデータを送出し,受信側は自分のアドレスに対応したデータのみを受け取る方式である.より線を用いた10BASE-Tや,それを高速化した100BASE-T等に進化している. |
27 |
EPM法 |
いーぴーえむほう |
electro print marking process (EPM) |
電子写真罫書法とも呼ばれる.主として造船工業等で大型鋼板上に電子写真的に切断し取付線,註記を罫書くため利用される.光導電粉粉体法によるものが現用されている.登録商標. |
28 |
イオノグラフィー |
いおのぐらふぃー |
ionography |
静電記録方式の一種.気中放電により発生させたイオンを制御電極により制御して記録媒体に照射することにより静電潜像を絶縁性記録媒体上に形成し,これをトナーで現像することにより可視像を得る.気中放電をACあるいはDCで行う種々の方式がある.他に,X線による気体や液体のイオン化を利用する画像形成方法を意味することもある.(参照:イオンフロー記録) |
29 |
イオン |
いおん |
ion |
原子,分子から電子を奪った状態がプラスイオン,原子,分子に電子を付着させた状態がマイナスイオン.空気中のコロナ放電で発生されるイオンのうちプラスイオンはプロトンの水和物,マイナスイオンは炭酸イオンが主である. |
30 |
イオン化 |
いおんか |
ionization |
分子や原子から電子を奪ったり,付着させたりすること.微視的には,電子,光が原子や分子と衝突することにより,イオン化がなされる.記録技術関連では,コロナ放電,絶縁層を介した電極間の放電などでイオン化がなされる. |
31 |
イオンフロー記録 |
いおんふろーきろく |
ion flow printing |
放電によるイオン流を制御して記録媒体上に照射することによって潜像を形成し,これをトナー現像して記録画を得る記録方式.イオン源としてAC放電を用いるもの,DC放電を用いるもの等種々の方式をまとめて指すが,狭義にはコロトロンを用いたDCコロナ放電をイオン源として利用するものを特にさして使用されることもある.イオンプロジェクション法,イオンモジュレーション記録とほぼ同様. |
32 |
イオンプロジェクション法 |
いおんぷろじぇくしょんほう |
ion projection process |
放電によるイオン流を制御して記録媒体上に照射し潜像を形成し,これをトナー現像して記録画を得る記録方式を指し,「イオンフロー記録」とほぼ同義に用いられる.放電源としてAC放電を用い,単極性の極性イオンのみを取り出して記録媒体に照射するタイプの記録方式をさして狭義に用いることもある.(参照:イオンフロー記録) |
33 |
イオンモジュレーション記録 |
いおんもじゅれーしょんきろく |
ion modulation printing |
(参照:イオンフロー記録) |
34 |
イオン流束 |
いおんりゅうそく |
ion flux |
ある有限の断面積を持ったイオンの流れ.イオンフロー記録方式におけるイオン流の細い束をさして用いられることが多い. |
35 |
石垣構造 |
いしがきこうぞう |
stone-wall structure |
溶融型熱転写インクリボンのインク層の構造の一種.カーボンブラック粒子が多量に充填されているとき強い凝集力であたかも石垣のような構造ができてその粒子間隙に低融点ワックス等からなる熱溶融性インクが保持されている.多数回印字が可能. |
36 |
一重項酸素酸化 |
いちじゅうこうさんそさんか |
singlet oxygen oxidation |
光吸収もしくはエネルギー移動で励起一重項状態となった酸素による酸化.染料の光褪色の原因の一つ. |
37 |
一成分現像法 |
いちせいぶんげんぞうほう |
monocomponent development,single component development |
キャリアを必要としない現像方式.トナーを帯電させる方法は潜像電荷によって電荷を誘起させる方法(導電性トナー),あらかじめ特定極性に帯電させる方法(絶縁性トナー)に分類される.トナーには,粒子中に磁性粉を含有する磁性トナーと,非磁性トナーとがある. |
38 |
一浴現像定着処理 |
いちよくげんぞうていちゃくしょり |
monobath processing |
現像液に定着剤を適量加えて,写真感光材料の現像と定着を同時に行う単一処理液による処理.現像と定着を同時に行うので処理時間の短縮がはかれる.. |
39 |
移動度 |
いどうど |
mobility |
電荷をもった粒子の動き易さを表す.速度V/電界Eの比例定数として移動度μがμ=V/Eと定義されている.空気中では,イオンが空気分子と約10-7mおきに衝突するために,イオンは電界Eに比例した速度Vで運動する.0℃,1気圧では,プラスイオンは,μ=1.8m2/VS,マイナスイオンはμ=2.5m2/VSである.また,感光体中でも電子,ホールの動きやすさは移動度で表され,その大きさには大きな幅がある. |
40 |
イメージスキャナ |
いめーじすきゃな |
image scanner |
図形・写真などの画像イメージを光電変換を利用して読み込み,コンピュータに入力する装置をいう.画像をCCDなどのイメージセンサで走査して,画像の濃淡を光の強弱に変換し,更にそれをデジタル信号に置き換えてメモリに取り込む. |
41 |
イメージセッタ |
いめーじせった |
image setter |
写真,文字,イラストなどのデジタルデータをビットマップデータで受け取ってフィルムや紙の感光材料に記録する出力装置.一般的にはデジタルデータをビットマップに展開するRIPとレコーダを組み合わせたシステムの総称. |
42 |
イメージセンサ |
いめーじせんさ |
image sensor |
走査と受光器の両機能を具備し,走査しながら光電変換を行う素子.charge coupled device(CCD)や photo diode array(PDA)などがあり,原稿像の読み取りには1700?10000画素を直線状または千鳥状に配列したものが用いられる.(参照:電荷結合素子) |
43 |
イレーズ法 |
いれーずほう |
erase process |
静電像転写法の一種.誘電体フィルムへの転写の際に,フィルム背面から交流コロナに晒しながら感光体からフィルムを剥がす方法をいう.転写の際の異常転写による像乱れが抑えられる. |
44 |
イレーズランプ |
いれーずらんぷ |
erase lamp |
感光体に光照射して残存電荷を消去するランプ.メモリー現象を防止するため,クリーニングを容易にするため,などに用いられる.(参照: 消去ランプ) |
45 |
色温度 |
いろおんど |
color temperature |
完全黒体の色度と一致する光源の色度の表示で,その完全黒体の絶対温度で表わす.単位はK(ケルビン)を用いる.試料放射の色度が黒体放射軌跡上にないときには相関色温度を用いる. |
46 |
色感覚 |
いろかんかく |
color sensation, color perception, chromatic vision |
放射または光により刺激されたとき,明暗または色に対する視器官の応答性のこと.(参照: 色知覚) |
47 |
色空間 |
いろくうかん |
color space |
すべての色を3種の互いに独立な成分で表示する3次元空間. |
48 |
色空間圧縮 |
いろくうかんあっしゅく |
color space compression |
入力色空間で表現された広い色空間を狭い実記録空間範囲に圧縮すること. |
49 |
色再現 |
いろさいげん |
color reproduction |
元の色を再現すること.カラー複写機では,原稿の色をY,M,C,K4色のトナーで再現すること. |
50 |
色収差補正 |
いろしゅうさほせい |
correction of chromatic aberration |
レンズの波長による像点のズレを色収差という.ガラスやプラスチックの屈折率は波長に応じて変化(分散)するため,レンズに白色光を入射させると結像位置が波長によってズレるつまり色収差が発生する.分散と焦点距離の異なるレンズを組み合わせて色収差を所望の許容量以下にすることを色収差補正という.レンズの色収差には2種類あり,光軸方向の結像位置ズレを軸上色収差といい,光軸垂直方向の結像位置ズレを倍率色収差という. |
51 |
色修正 |
いろしゅうせい |
color correction |
原稿に忠実な色再現を行うために画像データの劣化や誤差部分を補正すること.自分の好みの色へ変更することも言う. |
52 |
色順応 |
いろじゅんのう |
color adaptation |
環境を照明する光が色着いていた場合には,錐状体の種類(L,M,S)により異なった感度調整をして昼光での色の見え方を維持しようとする.たとえば,赤色光の下では,L錐状体が感度低下させる. |
53 |
色ずれ |
いろずれ |
out of color registration |
カラー画像における各色(CMYBk)間の画素位置ずれを意味する.電子写真の場合,主走査方向では露光デバイスによる書込み位置変動に起因するものと,感光体や転写ベルトの寄りや蛇行運動が原因となる.副走査方向では感光体や転写部材の速度変動などに因る.(参照:主走査) |
54 |
色知覚 |
いろちかく |
color perception, chromatic vision |
対象の色を知る機能.色光からは,明暗に関する印象と色に関する印象を人間は受ける.通常,はこれらを広く含めて色の知覚と言う.狭義には明暗の印象を除いて用いる.色光の性質は3刺激値によって規定されるが,実際に知覚される色は,観察条件により影響を受ける. |
55 |
色分解 |
いろぶんかい |
color separation |
カラーの原画像を3色に分離する処理をいう.カラーフィルタやダイクロイックプリズムなどを用いてRGBまたはCMYの3原色に分解することが多い.分離された各像は濃淡の情報を持つ. |
56 |
色変換 |
いろへんかん |
color conversion |
表現の異なる色情報へ変換することを色変換という.カラー複写機では,原稿をカラースキャナーで読み取った赤,緑,青データをプリント用のイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックデータへ変換する.色変換技術にはマスキング演算法,メモリマップ法,補間法などある. |
57 |
インクカートリッジ |
いんくかーとりっじ |
ink cartridge |
インクを収納する容器.インクジェットプリンタのキャリッジ上でプリントヘッドと直接つながっているタイプとチューブなどのインク供給管を通してプリントヘッドにインクを供給するタイプがある.インクタンクと呼ぶ場合もある. |
58 |
インクジェット捺染(なっせん) |
いんくじぇっとなっせん |
inkjet textile printing |
インクジェット方式を利用した捺染法.従来の捺染法と比較して生産速度の面では劣るが,デジタル化に対応し,無版で布に印刷でき,多品種少量生産,納期短縮などのメリットがある. |
59 |
インクジェットはがき |
いんくじぇっとはがき |
inkjet post card |
インクジェット記録適性を有するはがきで,はがき裏面にインク受容層がコーティングされていて,発色性に優れ,写真などの印刷が可能. |
60 |
インクジェット普通紙 |
いんくじぇっとふつうし |
inkjet plain paper |
インクジェット記録適性を有する普通紙.通常,電子写真用普通紙にインクの記録適性を付与したもので,インクの定着性,滲みの制御,耐水性向上などの性能が考慮され設計されている.ノンコートタイプと極微量の表面コーティングがほどこされているタイプのものがある. |
61 |
インクジェット方式 |
いんくじぇっとほうしき |
Inkjet printing system |
記録液を細いオリフィスから微少な液滴として吐出させ,これを画像信号で制御しながら記録紙上に付着させて記録する方式.情報のある場合のみ液滴を発生させるオンデマンド方式と,連続的に液滴を発生させ,情報に応じて吐出方向を変化させて記録するコンティニュアス方式に大別される. |
62 |
インクジェット用OHPフィルム |
いんくじぇっとようOHPふぃるむ |
inkjet transparency film |
透明性基材の片面または両面に透明なインク受容層が形成されたOHP用シート.インク受容層の主成分としては水溶性樹脂系と無機顔料系に大別される.透明性基材としてはポリエチレンテレフタレートフィルムが多用される. |
63 |
インク室 |
いんくしつ |
ink chamber |
インクジェットプリントヘッド内において,各ノズルへインクを分流するためのインク溜り. |
64 |
インク受容層 |
いんくじゅようそう |
ink absorbing layer |
インクジェット記録用媒体において,インクを吸収し,染料,顔料などの色材を定着させるために基材上に形成されるコーティング層.主成分は水溶性樹脂系と無機顔料系に大別される. |
65 |
インク層 |
いんくそう |
ink layer |
熱転写記録材料の着色剤層.カーボンブラックや有機顔料等の色材とワックスおよびポリマーを主成分とする熱溶融性の着色材料をPETフィルム等の支持体上に塗布して設ける.一般的に0.5から4ミクロン程度の厚みで100℃前後で溶融する染料熱転写シートの染料層を呼ぶこともある. |
66 |
インク定着時間 |
いんくていちゃくじかん |
drying time |
インクが記録紙上で吸収され見かけ上乾燥するまでに要する時間 |
67 |
インクミスト方式 |
いんくみすとほうしき |
ink mist printing system |
一度に画面幅をカバーするインクの霧を発生させ,記録紙との間に設けたアレイ状のオリフィスを画像信号により静電的にスイッチングしてインクの霧の通過を制御する事により記録する方式. |
68 |
インク溶媒 |
いんくようばい |
ink solvent |
インクジェット用インクにおいて,染料,顔料などの色材を溶解または分散する溶媒.また,安定した液滴を形成するための液媒体.水溶性,非水溶性の両方の有機溶剤が使われる. |
69 |
インクリフィル |
いんくりふぃる |
ink refilling |
インク液滴が吐出後,新しいインクがインク室からオリフィス部分に供給されること. |
70 |
IN-SITU |
いんさいちゅー |
in-situ |
その場所の意から,画像信号に応答する場所に色材が形成され固定される方式を意味する.銀塩写真,ダイレクトサーマルなどがこの方式にあたる.また意味が転じて重合トナーなど一つの反応釜でトナーを作製することを指す場合がある. |
71 |
印字/消去特性 |
いんじ/しょうきょとくせい |
printing/erasing characteristic |
記録動作および消去動作に対する印字および消去に対応したリライタブルマーキング材料の特性をいう.一般に,記録動作あるいは消去動作にともない記録媒体に印加されるエネルギと画像濃度の関係で評価される. |
72 |
印字品質 |
いんじひんしつ |
text quality,character quality |
文字等を紙へ記録する際の画像品質.文字等の記録では,濃度が2値的に変化するので,品質を決定する要因も,印字濃度,線幅の再現性,線のなめらかさ,ノイズの有無等となる. |
73 |
インスタントカラー写真 |
いんすたんとからーしゃしん |
instant color photography |
露光後きわめて短時間に仕上がり写真の得られるカラー写真作成法.カメラ内で処理できる色素拡散転写方式が一般的.感光層内に一様に存在する色素が, 露光と処理により露光量に逆対応して放出されて受像層に転写され画像を形成する.剥離型と単シート型がある. |
74 |
インターネット |
いんたーねっと |
Internet |
自律的に運営されている地域ネット,バックボーンおよび多数のローカルネットを共通のTCP/IPというプロトコルで接続した世界的なコンピュータ間通信の為のネットワーク.1969年に米国で作られたARPANETをベースとしている.この上でサービスされているWWWや,電子メールで有名である. |
75 |
インパクトドットマトリクスプリンタ |
いんぱくとど�チとまとりくすぷりんた |
impact dot matrix printer |
着色剤を含んだリボン状部材と用紙を重ね,マトリクス状に配置されたピンを画像情報に従って駆動し,機械的衝撃力により着色剤を転移させる方式. |
76 |
インプレッション現像法 |
いんぷれっしょんげんぞうほう |
impression development |
帯電したトナー層を形成させて,静電潜像面に加圧接触させて現像する方法. |
77 |
インラインセンサ |
いんらいんせんさ |
inline sensor |
(参照: マルチチップ型センサ) |
78 |
WYSIWYG(ウィジウィグ) |
うぃじうぃぐ |
WYSIWYG |
What You See Is What You Get の略で「ウィジウィグ」と読む.モニタに表示された通りのイメージが出力されるという意味で使用される.従来,レイアウトしか表示できなかったが,技術進歩により文字の書体までモニタに表示できるようになった. |
79 |
ウィナースペクトル |
ういなーすぺくとる |
Wiener spectrum |
ランダムパターンの自己相関関数を有限領域でフーリエ変換した2乗値の集合平均である.電子写真の画像がトナーの粒子で形成されていることから,トナー画像および下地の粒状性評価に用いられている. |
80 |
ウェーバー・フェヒナーの法則 |
うぇーばー・ふぇひなーのほうそく |
Weber-Fechner's law |
ある刺激Bを与えておいて刺激量ΔBだけ変化させて,その変化を感じるための最小閾値(弁別閾)を測定すると,ΔB/B=一定と近似できる.これをウエーバーの法則という.また,ΔBに対する感覚ΔΦは, ΔΦ=k(ΔB/B) Φ=k log(B/B0) k:定数,B0:Φ=0に対応する基準値すなわち,感覚は刺激の対数に比例する.これをフェヒナーの法則という.また,これら両者をあわせてウエーバー・フェヒナーの法則という. |
81 |
ウエーブレット符号化 |
うぇーぶれっとふごうか |
wavelet coding |
多重解像度表現を実現する(双)直交フィルタバンクによる変換符号化を基本とする方式.各変換係数に信号の空間・周波数領域での局所的性質が反映されることを利用することで高いレート歪特性が得られるのが特徴. |
82 |
ウェブクリーニング |
うぇぶくりーにんぐ |
web cleaning |
ロール状の紙,布等を感光体に圧接し,巻き取り移動させながら感光体上の残存トナーを除去する方法. |
83 |
ウォームアップタイム |
うぉーむあっぷたいむ |
warm-up time |
電源スイッチを入れてからプリント動作が可能になるまでの時間.電子写真方式では熱定着器が所定の温度に達するまでの時間により定まる場合が多い. |
84 |
ウォラストンプリズム |
うぉらすとんぷりずむ |
Wollaston prism |
複屈折を利用し,直交する偏光面を持つ2つの光線に分離するためのプリズム.方解石,水晶などの1軸性結晶を結合したものよりなる. |
85 |
内型カラーフィルム |
うちがたからーふぃるむ |
coupler-in-emulsion type color film |
写真乳剤層内にカプラーが内蔵されている形式のカラーフィルム.外型カラー写真に比べ現像処理が簡単な特徴がある.現用の一般カラー感光材料の殆どは内型カラー方式である. |
86 |
海島構造(うみしまこうぞう) |
うみしまこうぞう |
sea-island structure |
固体の物質が大きく見て2種類からなっており,比較的連続的に見える方(海にたとえる)の中に不連続的に他の一方(島にたとえる)が混在している状態の構造.合成樹脂を多く含む相とパラフィンを多く含む相からなる熱溶融インクリボンは多数回印字が可能. |
87 |
エアベアリング |
えあべありんぐ |
air bearing |
空気軸受け.20,000?40,000RPM程度の高速ポリゴンスキャナモータの軸受けとして使用される. |
88 |
エアロゾル現像法 |
えあろぞる(げんぞうほう) |
aerosol development |
気体を分散媒とし,固体または液体の微粒子が懸濁している分散系をエアロゾルという.空気中に懸濁させたトナー粒子で静電潜像を可視化する方法をエアロゾル現像法と言う. |
89 |
APS |
えーぴーえす |
Advanced Photo System |
フィルムメーカとカメラメーカが共同開発した24mm写真フィルムシステム.1996年に発表.カメラへの装填,現像処理時の取り扱いを簡便化.支持体の裏面に透明磁性体が塗布され,撮影,プリント条件などを記録する事が出来る. |
90 |
液晶シャッタープリンタ |
えきしょうしゃったーぷりんた |
liquid crystal shutter printer |
光源と感光体間に配置された液晶シャッタアレイを,画像信号によりシャッタ毎に独立的に開閉して露光を行い,感光体上に静電潜像を形成し電子写真プロセスにより可視像とするプリンタ.液晶材料としてネマチック液晶や強誘電性スメクチック液晶が用いられる. |
91 |
液晶シャッターアレイ |
えきしょうしゃったあれい |
liquid crystal shutter array |
液晶分子への電界の印加あるいは除去により液晶分子の配列変化を起こさせることにより,光の透過や遮断を行う素子を液晶シャッタという.液晶シャッタを1次元配列し,光源に蛍光灯,結像素子に収束型ファイバーレンズアレイを用いてユニット化したものが光書き込みヘッドとして使用されている. |
92 |
液体現像剤 |
えきたいげんぞうざい |
liquid developer |
誘電性液体中にトナー粒子を懸濁したもの.電気泳動現像法で用いる.一般にカーボンブラックのような顔料に帯電性と定着性を付与する樹脂を吸着させ,誘電性液体に分散させて作る. |
93 |
液体現像法 |
えきたいげんぞうほう |
liquid development |
誘電性液体中にトナー粒子を懸濁させた液体現像剤を用い,静電潜像によって作られる電場でトナー粒子を泳動させ可視像を作る電子写真現像方式.電気泳動現像法ともいう.トナー粒径が小さいので高品位な画像が得られる. |
94 |
液体スプレー現像法 |
えきたいすぷれーげんぞうほう |
liquid spray development |
帯電した液滴を感光体と近接した現像電極間に導入すると静電像の電荷密度に比例した液滴が付着,現像される.霧吹きからインキまたは色素溶液を噴霧すると静電誘導で液滴が帯電する.定着の不要な現像法である. |
95 |
液体トナー |
えきたいとなー |
liquid toner |
液体現像剤と同じ.誘電性液体中に分散されたトナーの意味.(参照:液体現像剤) |
96 |
液滴 |
えきてき |
ink droplet |
粒子化したインク.その体積・飛翔速度はノズル構造及び駆動条件などによって決定される.高画質化のため,更なる小液滴化・高精度化が求められている. |
97 |
SRF |
えすあーるえふ |
soft roll fuser (SRF) |
熱ローラ方式の一種.ローラ表面を耐熱性弾性材料の薄層で被覆し,定着の際にトナーを包み込むように加熱する.光沢が均一で拡がりの少ない定着像が得られる. |
98 |
sRGB |
えすあーるじーびー |
sRGB |
インターネットやパソコン用プリンタ等で使用することを狙いに標準の色空間として提案されているRGB空間.RGBの色度はITUがHDTV用に定めた値を採用し,γ値は現存のディスプレイに合うように修正されている.観察条件も規定している.現在,ISO,IEC等で規格化の検討が進んでいる. |
99 |
SLA |
えすえるえー |
selfoc lens array |
屈折率分布型レンズを多数配列して,各レンズによる正立等倍像を重ね合わせて全体で1個の連続像を形成する光学系の商品名.両端が平坦なラジアル型GRIN(GRadient INdex)レンズを用いている.(参照:レンズアレイ) |
100 |
X線フィルム |
えっくすせんふぃるむ |
X-ray film |
X線による放射線撮影用に設計されたフィルム.直接撮影用及び間接撮影用に大別される.直接撮影用は感度とコントラストを増すため,通常フィルムベースの両側に写真乳剤が塗布される. |
101 |
エッジ強調 |
えっじきょうちょう |
edge enhancement |
画像の輪郭部の濃度勾配を急峻にし,画像をシャープにする処理.もとの面像からその2次微分を引くこと(ラプラシアンフィルタ)やアンシャープマスクにより行なうことができる.(参照:アンシャープマスク) |
102 |
エッジ効果 |
えっじこうか |
edge effect |
面積の広い画像の周辺部で濃度が高く,中央部が低く現像されること.現像電極を近接して配置することにより,濃度差を少なくすることができる.電子写真感光体上に形成される静電潜像の境界部分では強い電界(縁端電界という)が生じ,現像されやすく,一方広い面積の中ほどの潜像部においては電界が弱く,現像され難いために起こる. |
103 |
エッジスムージング |
えっじすむーじんぐ |
edge smoothing |
文字等の斜め線を解像度の低いプリンタやディスプレイ等で再現するとギザギザとなる場合がある.これを中間の階調の画素や細分化した画素を追加したり置き換えたりして滑らかに見える様にすること. |
104 |
NFP |
えぬえふぴー |
near field pattern |
レーザー共振器の発光端面近傍での光強度分布であり,近視野像ともいう.半導体レーザーでは,へき開面上の光強度分布に相当する. |
105 |
NPプロセス |
えぬぴーぷろせす |
NP process |
絶縁層を表面層に有する感光体に,一次帯電,画像露光と同時の除電,全面露光を与え,絶縁層上に静電潜像をキャリアの注入および移動によって形成する方法.キヤノンによって開発された. |
106 |
FMスクリーニング |
えふえむすくりーにんぐ |
frequency modulation screening |
従来の印刷では網点の大小により階調を表現していた(Amplitude Modulation(AM) Screening).本方式では,一定領域内の微細な点の分布を変化させ,その数の合計により階調を表現する.階調が滑らか,モアレの発生なし,などの利点はあるが,品質管理などの問題も残る. |
107 |
fθレンズ |
えふしーたれんず |
fθlens |
レーザ?走査に用いるレンズで,回転多面鏡で等角度走査されたビームを結像面上で等速走査させる機能がある.像高をY,レンズの焦点距離をf,レンズへの入射角度をθとすると,Y=fθで表されることから命名されている.通常のカメラレンズはY=f・tanθの関係式で定義される. |
108 |
FFP |
えふてぃーぴー |
far field pattern |
レーザー共振器の発光端面から充分離れた位置での光強度分布であり,遠視野像ともいう.半導体レーザーでは,へき開面から発振されたレーザー光が広がりながら伝播する様子を示す. |
109 |
エマルジョンインク [印刷] |
えまるじょんいんき |
emulsion ink |
油性のインクを水中に乳化分散して作製した印刷用インクのこと.主として謄写版印刷,グラビア印刷に用い,セット速度が速く,印刷面がマットになることが特徴とされる.火災の危険が少なく,臭気が少ない利点がある. |
110 |
エマルジョンインク [インクジェット] |
えまるじょんいんく |
emulsion ink |
エマルジョンを含有するインクジェット用インク.エマルジョンとは一般にある液体の小滴がそれとは相溶しない液体中に分散した状態をいう.着色エマルジョン,無色のエマルジョンと色材との組合せ等のケースがある.印刷部の耐摩擦性に優れる. |
111 |
MR |
えむあーる |
modified READ (MR) |
ファクシミリ用の冗長度抑圧符号化の一種で,日本から提案したREADを改良した方式である.ITU-T T.4(MR)とITU-T T.6(MMR)で規定されている.画素の色(白又は黒)の変化位置を前ラインと比較して符号化することで,副走査方向の相関性を利用して高い圧縮率を得ている.MRでは途中にMHラインを入れることで伝送時のエラーの波及を防止している. |
112 |
MH |
えむえいち |
modified Huffman (MH) |
ITU-T T.4 で規定されているG3ファクシミリの基本冗長度抑圧符号化方式.白と黒画素の継続長をランレングス符号化するが,簡易化の為,代表的なファクシミリ画像に対して最適化した固定のハフマンテーブルを用いることからこの名称が付けられた.(参照:ハフマン符号化) |
113 |
MMR |
えむえむあーる |
modified modified READ (MMR) |
(参照: MR) |
114 |
MTF |
えむてぃーえふ |
modulation transfer function (MTF) |
光学系を一つの伝達系とみなしたとき,その光学系の性能を表わす指標の一つ.空間周波数ごとに正弦波状の入力像に対する出力像のコントラスト比で定義する. |
115 |
MHEG (エムヘグ ) |
えむへぐ |
MHEG |
マルチメディアハイパーメディアタイトルを制作するためのシナリオ記述符号化方式の国際標準(ISO/IEC 13522シリーズ).該標準作成機関(ISO/IEC JTC 1/SC29/WG12: Multimedia Hypermedia Information Coding Experts Group)の略称に由来する. |
116 |
MPEG (エムペェグ) |
えむぺぐ |
MPEG |
動画,オーディオ音声及び全体システムの符号化国際標準.ビットレート,解像度,機能などが相違するMPEG1, MPEG2, MPEG4という3シリーズが順に策定されている.標準作成機関(ISO/IEC JTC 1/SC29/WG11: Moving Picture Experts Group)の略称に由来する. |
117 |
エリアイメージセンサ |
えりあいめーじせんさ |
area image sensor |
(参照: リニアイメージセンサ) |
118 |
LEDアレイ |
えるいーでぃーあれい |
light emitting diode array |
複数個の微少LED(発光ダイオードアレイ)を1次元配列したアレイ状光源.SLAなどのアレイ状結像素子と組み合わせて,光書き込みヘッドとして使用される.高密度記録用として1200dpiのものもある. |
119 |
エルグラフィー |
えるぐらふぃー |
elgraphy |
ドライプロセスで画像の入出力ができる技術.透明電極層,光導電層,中間層,メモリ性を有する液晶層から構成され,電圧が印加された状態で,光導電層に光像が照射されると,光電流が流れ,液晶層に光像が保存される. |
120 |
エルコグラフィー |
えるこぐらふぃー |
elcography |
パッシベーション処理したスチールドラムに水溶性インキを塗布し,ピン電極とドラム間に電圧を印加し,ドラム表面の鉄イオンを放出させることによりインク中のアクリル酸を凝集させ画像を形成し,紙に加圧転写して記録を行うもので,カラーで30cm/秒の記録速度が得られている. |
121 |
エレクトロクロミズム |
えれくとろくろみずむ |
electrochromism |
電気化学反応により色が可逆的に変化する現象.有機ではメチルビオロゲン,無機では酸化タングステン薄膜などがあり,部分的に還元することで濃青色の画像が得られ,酸化により消色する. |
122 |
エレクトロファックス |
えれくとろふぁっくす |
electrofax |
電子写真法の一つで,感光体として酸化亜鉛粉末を合成樹脂バインダーに分散,紙に塗布した酸化亜鉛紙が利用され,感光体上に直接画像を形成する.一般名化しているがRCA社の登録商標である. |
123 |
遠隔診断サービス |
えんかくしんだんさーびす |
remote interactive communication service |
複写機やプリンタの状態を通信回線を使用して離れた場所で把握し,この情報に基づいて複写機・プリンタを維持管理すること. |
124 |
円筒走査 |
えんとうそうさ |
cylindrical scanning |
(参照: ドラムスキャナ) |
125 |
エントロピー符号化 |
えんとろぴーふごうか |
entropy coding |
画像データ等の符号化処理において,各種変換処理等を行った後のデータに,符号を割り当てる部分をいう.平均の符号長は,そのデータについて測定されるエントロピ(平均情報量)以下にできないので,このエントロピにできるだ�ッ近い効率で符号を割り当てるという意味でこの様に呼ばれる. |
126 |
オイルレス定着 |
おいるれすていちゃく |
oilless fusing |
離型オイルを供給することなくトナーを熱ローラ定着すること.トナーにポリプロピレンやポリエチレンワックスを分散させ,定着時の加熱によりワックス成分をトナー表面にブリードさせることで,離型効果を得る. |
127 |
押圧 |
おうあつ |
pressing force, head pressure |
感熱媒体にサーマルヘッドを押し当てる力.印字感度,サーマルヘッドの対摩耗層の摩耗度,インクシートの搬送シワなどに影響を与える. |
128 |
応答周波数 |
おうとうしゅうはすう |
maximum ink ejecting frequency |
インクジェットにおいては,インクがノズルから正常に吐出を繰り返すことのできる最高周波数.ノズル,インク室の構造及びインクの物性によって決定される. |
129 |
凹版印刷 |
おうはんいんさつ |
intaglio printing |
画像部が非画像部(版面)よりもへこんだ版(凹版)を用い,凹部にインクを満たして印刷する方式.直刻版,写真食刻版による印刷,グラビア印刷などがこれに属する. |
130 |
オートバイアス法 |
おーとばいあすほう |
auto bias method |
電子写真における現像バイアス制御法の一種.主に湿式現像に用いられ,地肌部電位検出用の電極を現像開始部に設け,画像先端部の最低電位を検出し地肌部バイアスを算出して,自己バイアス値に加えることで地肌汚れを防ぐ. |
131 |
オートマスキング |
おーとますきんぐ |
automasking |
減色法カラー写真用の重層型カラーネガ感光材料においてカラードカプラーを用いて好ましくない分光吸収成分を補正すること. |
132 |
オーバーライト記録 |
おーばーらいときろく |
overwrite printing method |
リライタブルマーキングにおいて,画像を書き換える際に消去動作と記録動作を単独に行わず,同時間に両動作を混在して行い画像を書き換える記録手法.サーマルヘッド書き換えでは記録画点あるいは消去画点に対応する各々の発熱体を選択的に記録エネルギあるいは消去エネルギで駆動する. |
133 |
大判インクジェットプリンタ |
おおばんいんくじぇっとぷりんた |
wideformat inkjet printer |
サイン,ディスプレイ市場向けのインクジェットプリンタ及びCAD向けのインクジェットプロッタなどの総称で,大型のインクタンクを有しA0判などの大判インクジェット記録用紙に出力する. |
134 |
OPC |
おーぴーしー |
organic photo conductor |
(参照: 有機光導電体) |
135 |
オーブン定着 |
おーぶんていちゃく |
oven fusing (fixing) |
面状ヒータやリボンヒータからの赤外線輻射熱や対流熱により用紙上のトナーを溶融固着させる方法. |
136 |
押圧転写定着法 |
おしあつてんしゃていちゃくほう |
adhesive transfer and fixing process |
感光体上に現像されたトナー像を接着性をもつ樹脂ベルトに押し当てて転写し,次いで,熱ローラにより用紙に転写定着する方法. |
137 |
オフセット印刷 |
おふせっといんさつ |
offset printing |
オフセット平版印刷の略称.平版印刷では版材にインクがつく(親油性)画線部とインクがつかない(親水性)非画線部を作成し,版面に水とインクを交互に与えて印刷する.オフセット印刷は版上のインクをゴムブランケットに転移し,それを紙に転写する方式.その元の印刷版をオフセットマスタという. |
138 |
オフセット現象 |
おふせっとげんしょう |
toner offset |
熱ローラによる定着時,トナー画像の一部が熱ローラに付着し取り去られる現象.(参照:コールドオフセット,ホットオフセット) |
139 |
オフセットマスタ |
おふせっとますた |
offset master |
(参照:オフセット印刷) |
140 |
オリフィス |
おりふぃす |
orifice |
インクジェットプリントヘッドの吐出口.形状,寸法に高い精度が要求される. |
141 |
オリフィスプレート |
おりふぃすぷれーと |
orifice plate |
記録ヘッドのオリフィスを形成する平板状の部品.通常,30?90μm程度の厚みを持ち,SUS,プラスティックシートなどが用いられる. |
142 |
折り曲げ性 |
おりまげせい |
crease performance |
折り曲げた際の画像のくずれ具合をいう.画像としての着色材料の強度および定着(付着)強度を表す尺度. |
143 |
音響光学変調器 |
おんきょうこうがくへんちょう |
acousto-optic modulator |
物質に超音波を印加することで屈折率の変化を誘起し,光が回折を受ける現象を利用した光デバイス.特に,固定された超音波周波数の振幅変調により,物質内に発生する屈折率の疎密波が回折格子として働き,光の強度変調をもたらす光変調器. |
144 |
Onsagar(オンサーガー)モデル |
おんさーがーもでる |
Onsager model |
光励起によって発生した電子?正孔対が分子内再結合をのがれて熱的に解離する確率は,キャリア対の距離と外部電圧の角度によって決まるとしたモデル. |
145 |
オンデマンド印刷 |
おんでまんどいんさつ |
on-demand printing |
必要な時に必要な情報を必要な数量だけ印刷するという印刷のこと.パソコンやプリンタなどのデジタル技術の発達により,簡単な構成の印刷物の場合,製版機器・印刷機を使用しなくても比較的容易に小部数の印刷物が安価に得られるようになってきた. |
146 |
オンデマンド型インクジェット |
おんでまんどがた |
drop on demand inkjet system |
画像形成に必要なインクのみを画像情報に応じて吐出させ,記録媒体上に記録を行うインクジェット記録方式.ビジネス用またはパーソナルプリンターでは主流の方式である. |
147 |
オンデマンド加熱 |
おんでまんどかねつ |
heating on demand |
媒体を加熱するときにのみ加熱手段を発熱させる媒体加熱制御手法..それが可能な加熱手段をいう場合もある. |
148 |
オンデマンド消去 |
おんでまんどしょうきょ |
erasing on demand |
リライタブルマーキングにおいて,画像を消去するときにのみ必要なエネルギを消去手段に発生させる消去動作制御手法.それが可能な消去手段をいう場合もある. |
更新日
00/04/23
名前 Masaaki Yokoyama