日本画像学会
2005年度表彰

2006年6月6日(火)
コクヨホール

☆学会賞(第13回) 1件
 

水口 仁(みずぐち じん) (横浜国立大学大学院 工学研究院・機能創生部門 教授)
水口 仁 受賞理由: 有機顔料の電子構造解析とその応用研究に関する業績
 光伝導体や色材として使われる有機顔料の電子構造に関して結晶構造を基礎として検討を進め、画像分野において先駆的な仕事を行った。特にフタロシアニン、ペリレン、ピロロピロールなどに代表される有機顔料の結晶構造ならびに発色機構を明らかにした。さらに励起子相互作用の理論を初めて顔料系に適用し、発色機構ならびに光伝導のメカニズムを詳細に検討した。これらの基礎的な成果を実際のプロダクト開発に応用することであり、レーザプリンタ、光ディスク、黒色顔料、電荷制御剤等の開発で成果をあげた。
 

☆功労賞(第13回) 2件
 

横山 正明(よこやま まさあき) (大阪大学 先端科学イノベーションセンター 客員(名誉)教授)
横山 正明 受賞理由: 永年の学会活動による多大なる貢献
 会長、関西支部長、理事など本学会の数々の要職を歴任した。さらに、NIP9のPublication Chair, 1st Pan-Pacific Imaging Conference (PPIC98)の実行委員長、ICIS02 (2nd PPIC) のCo-Chairなど数々の国際会議の実行に寄与した。これら永年の学会活動により本学会に多大なる貢献をした。
 

鈴木  明(すずき あきら) ((株)リコー グループ技術企画室技術戦略室)
鈴木  明 受賞理由: 学会の担当する技術分野の拡大に貢献
 日本画像学会第7部会(リライタブルとエレクトロニックイメージング)の初代主査として部会立ち上げおよびサーマルリライタブルペーパーならびに電子ペーパーの研究を発展させ、学会の担当する技術分野の拡大に多大なる貢献をした。
 

☆論文賞(第20回) 2件
 


●論文名:   『液体トナーによる高精細現像の理論と実験』
日本画像学会誌第158号 23−30頁掲載
株式会社東芝
真常 泰、八木 均、高橋正樹、石井浩一、高須 勲、細矢雅弘
真常 泰
真常 泰
八木 均
八木 均
高橋正樹
高橋正樹
石井浩一
石井浩一
高須 勲
高須 勲
細矢雅弘
細矢雅弘
 



●論文名:   『Generation of Charge-control Ability of Pararosaniline Due to Protonation and its Protonation Mechanism』
日本画像学会誌第157号 18−22頁掲載
横浜国立大学(1)、ソニー株式会社(2)
牧野崇史(1)、井村康朗(1)、日達昭夫(2)、岩田昭平(1)、水口 仁(1)
牧野崇史
牧野崇史
八木 均
八木 均
岩田昭平
岩田昭平
日達昭夫
日達昭夫
水口 仁
水口 仁
 
 

☆研究奨励賞(第13回) 2件
 

春原 聖司(すのはら せいじ) ((財)化学技術戦略推進機構、日立化成工業株式会社)
春原 聖司 『フルカラー電気泳動表示素子用着色粒子の開発』
Japan Hardcopy 2005 論文集
受賞理由:着色粒子にTiO2粒子を加えたフルカラー表示用電気泳動粒子の作製手法を開発し、フルカラー表示素子の試作を行った。電子ペーパーの反射型フルカラー表示の可能性を示した点は高く評価できる。コントラストの向上等、今後の研究成果に期待する。
 

藤本 慎也(ふじもと しんや) (大阪大学大学院)
藤本 慎也 『面状ベース電極を持つ新規縦型有機トランジスタ』
Japan Hardcopy 2005 論文集
受賞理由:有機半導体と金属との積層構造のメタルベース有機トランジスタの開発に成功した。今後の研究により飛躍的なデバイス特性の向上も期待でき、有機トランジスタ、電子ペーパー等の発展に貢献することを期待する。本研究の着眼、実証過程、考察などの研究内容と発表内容も優れていた。
 

☆会長特賞(第6回) 2件
 

安藤 祐二郎(あんどう ゆうじろう) (元キヤノン(株))
安藤 祐二郎 受賞理由:永年の学会活動により学会の発展に貢献した。理事、編集委員、財務委員長、出版委員、用語委員、研究討論会座長などを歴任した。また、多くの新しい技術の研究開発、実用化に寄与し、学術・技術面で貢献した。
 

金 銀慶(Eunkyoung Kim) (Yonsei University, Korea)
金 銀慶 受賞理由:日韓の国際交流に多大な貢献をした。 第1回日韓シンポジュウム(2000, 大阪)、第2回日韓シンポジュウム(2001, Kyoungju)、第5回日韓シンポジュウム(2004.京都)の韓国側実行委員長を歴任し、日韓シンポジュウムの運営および国際交流に多大な貢献をした。
 

☆日本画像学会コニカミノルタ研究奨励賞(第1回) 1件
 

山口 留美子(やまぐち るみこ) (秋田大学)
山口 留美子 受賞理由: 「液晶で潜像形成−光セキュリティーデバイスへの応用−」の研究
 液晶配向膜に、任意の画像や文字情報を、無偏光の光線等で感光・配向分割させ、潜像を形成する。この潜像を、偏光で可視化する液晶の製造方法を確立した。一枚の液晶セルで二種類の異なる潜像形成が可能で、高分子フィルムへの作成や回折格子等の光学素子への応用も可能である。これによりセキュリティ技術分野、ディスプレー技術分野への活用が可能で、新画像技術として注目に値する。
 

☆日本画像学会コニカミノルタ研究賞(第1回) 1件
 

藤本 慎也(ふじもと しんや) (大阪大学大学院)
藤本 慎也 受賞理由: 「面状ベース電極を持つ新規縦型有機トランジスタ」
 有機半導体と金属との積層構造のメタルベース有機トランジスタの開発に成功した。今後の研究により飛躍的なデバイス特性の向上も期待でき、有機トランジスタ、電子ペーパー等の発展に貢献することを期待する。本研究の着眼、実証過程、考察などの研究内容と発表内容も優れていた。
 

☆技術賞(第16回) 2件
 

富士ゼロックス株式会社/富士写真フイルム株式会社
「冷却剥離による高面質定着装置MACSの開発」
野上 豊、坂口泰生、沼尾和則、内海慎一(富士ゼロックス)
村井 朝(富士写真フイルム)
受賞理由:本技術は、写真出力を可能にした電子写真方式のプリンタ・複合機に関するものである。電子写真が写真の市場に参入するためには表面品質(面質)の向上が必須であると考え、冷却剥離を用いたMACS技術を開発した。ここに新規に開発した専用紙を併せて用いることにより、電子写真方式による高画質のデジカメプリントを可能にした。本研究で開発した冷却剥離技術は無端ベルトを利用したユニットとしてコンビニエンスストア向けのデジタルカラー複合機に搭載され、社会的な反響も得ている。
野上 豊
野上 豊
坂口泰生
坂口泰生
沼尾和則
沼尾和則
内海慎一
内海慎一
村井 朝
村井 朝
 

株式会社東芝
「消せるトナー「e-blueTM 」の開発」
高山 暁 、佐野健二、五反田武志、松村文代、古澤憲吾
受賞理由:本技術は、電子写真プリンタに用いる消去可能なトナーに関するものである。このトナーは、ロイコ色素と顕色剤が化学結合して発色した色材を含有している。加熱により、色材は無色のロイコ色素と顕色剤に分離し、無色状態が保たれる。専用の消去用装置では、500枚の紙を一括して消去することができる。消去に必要な電力は紙1枚当たり1.1Whであり、紙をリサイクル使用するより環境負荷が小さい。本研究に係るトナーは通常のPPC用紙に画像を記録することができ、社内での試験では、用紙の使用量を約60%削減するという効果を確認した。社会的な反響も大である。
高山 暁
高山 暁
佐野健二
佐野健二
五反田武志
五反田武志
松村文代
松村文代
古澤憲吾
古澤憲吾