1997年度
電子写真学会表彰

☆学会賞(第5回) 1件

 木原信敏 氏

 ((株)ソニー木原研究所代表取締役社長、1926年生)

 
受賞内容: ソニー(株)の技術責任者の一人として、電子スチル写真システムを世界に先駆けて提案、そのための出力機として色素熱転写方式の濃度変調型カラープリンターの開発を推進、画像技術の進歩に貢献された。

☆功労賞(第5回) 2件

 野田栄三 氏

 (元電子写真学会理事、財務委員長、現在山岳写真家、1930年生)

 
受賞内容: 1980年より1989年まで、理事として学会財務を担当され、学会の発展と運営に貢献された。

 山本 隆 氏

 (カシオ電子工業(株)技術顧問、1934年生)

 
受賞内容: 液晶シャッター・ページプリンターの開発など、電子写真技術の進展に寄与する一方、学会Bシリーズの編集などを通じて、学会の発展と運営に貢献された。


☆論文賞(第12回) 1件

 本間寿一氏(三田工業(株))、横山正明氏(大阪大学)


「フォトクロミック化合物による金属/有機界面における電荷注入光制御」
   電子写真学会誌、Vol.36(通巻118), p.5(1997)

 
受賞内容: 光異性化でπ電子共役長が大きく変化するジアリールエテン誘導体の薄膜を金属電極と有機電荷輸送層の間に挿入することによって、電極からの注入電流を光制御できることを見出した。


☆研究奨励賞(第5回) 3件

 小谷野武 氏 (沖電気工業(株))

「ジフェニールエーテル系ジアゾニウム塩の設計と二色感熱記録媒体への応用」
   Japan Hardcopy '97 (第79回研究討論会)発表 B-15
  
 
受賞内容: 青色域に吸収を持つ黒発色型ジアゾニウム塩を。紫外域に吸収を持つ赤色発色型ジアゾニウム塩を用い、黒印字後前者を光定着することで、赤の追記印字可能な系の設計、その実用性を確認した。

 平川弘幸 氏 (東京理科大)

「超音波霧化を利用した超微細ドライトナーの生成と帯電性」
   Japan Hardcopy '97 (第79回研究討論会)発表 A-10
  
 
受賞内容: エマルジョン型水性インクを超音波霧化し、霧化液滴にコロナ帯電して乾燥、インク濃度と帯電条件の制御により、粒径や帯電量のことなる電子写真用トナーとし得ることを確認した。

 山口幸生 氏 (大阪府立大学)

「カーボンナノチューブによる画像記録用高効率電子線源の開発」
   Japan Hardcopy '97 (第79回研究討論会)発表 B-17
  
 
受賞内容: 炭素の存在形態の一つであるカーボンナノチューブを電気泳動によりナイフエッジや針状電極表面に配置し、電子放出特性を測定、画像記録への応用性を検討した。


☆技術賞(第8回) 2件

 日立工機株式会社

 
「マルチビーム斜め走査技術による超高速レーザープリンタ」
 
片岡慶二, 柴山恭之, 広瀬洋二, 横川秀穂 各氏
   
 
受賞内容: シングルビームによる出力速度の限界を打破するため、回折格子を用いた印字歪みの少ない4ビーム斜め走査光学系を開発、A4換算219ページ/分の出力速度を持つ600dpi、印字幅17インチのプリンタにまとめた。

 富士ゼロックス株式会社

 
「高精度タンデム・カラー・レジストレーション技術」
  
岡村昭夫, 小林健一, 城戸 衛, 伊藤昌夫, 坂巻克己 各氏
  
 
受賞内容: 印刷機に比べて遙かにコンパクトな4連タンデム構成では、カラーエンジン、用紙搬送ベルトなどの可動構成要素の動きを精密制御することが、印刷に匹敵する画質を得る上に必須であり、プロセス方向と直交する方向のそれぞれについて新規制御技術及び材料を開発、A4横・片面毎分40枚の出力速度で、位置合わせ精度平均60μmを実現した。

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 以上、各賞に関して1998年7月14日開催の電子写真学会第41回定時総会(アルカディア市ヶ谷)で表彰式が執り行われた。
 
なお、学会賞、論文賞、研究奨励賞の各賞には、本学会の推薦により、財団法人コニカ画像科学振興財団から「コニカ電子写真技術振興賞」が併せて贈呈された。

        1996・1997年度電子写真学会選奨委員長
                本庄 知


電子写真学会